瀕死の白鳥

振付ミハエル・フォーキン 音楽サン・サーンス(組曲 動物の謝肉祭より白鳥)。1907年12月22日サンクトペテルブルク帝室マリインスキー劇場でアンナ・パブロワにより初演されました。初演以来彼女の代表作として世界の各地で上演されアンナ・パブロワの名を不滅の物としました。日本でも1922年(大正⒒)9月に旧帝国劇場はじめ各地で上演され多くの人々に感動を与えたと言われています。振付師フォーキンはこの作品を「新しいロシアバレエの象徴」ととらえ、舞踊が単に人々の目を楽しませるものではなく魂にまで語りかける舞踊詩となった証拠となる作品例であると述べています。50歳で急死したパブロワの名を汚さぬようにと彼女の死後20年もの間、誰もこの作品を踊ることはありませんでした。しかしその後マルコワ、ウラノワと踊り継がれ、今日ではプリセツカヤによるものが最も充実していると言われています。

静かな湖面で死んでいく一羽の白鳥の姿に託して、死を運命付けられた生あるものの永遠の闘いを、パ・ド・ブーレの床を滑るようなステップによって描いていく・・わずか2分足らずの作品です。

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