ライモンダ

ライモンダは全3幕4場の作品。 台本はパシュコーワとプティパ、振付プティパ、音楽はグラズノフで1898年1月19日サンクトペテルブルク帝室マリンスキー劇場で初演されました。舞台は中世のフランス、姫ライモンダと、その婚約者の騎士ジャン・ド・ブリエンヌとの愛の物語で、台本の元となる物語はありません。

第1幕1場 ハンガリー国王アンドレア二世に従って十字軍の遠征に参加した婚約者ジャンを待ちわびるライモンダのもとに、「ジャンは明日帰って来る」という手紙が届きます。その日はちょうどライモンダのお祝いの日(自分の洗礼名と同じ名を持つ聖者の祭日)で、盛大なパーティーが開かれました。先に到着したアンドレア二世からベールとジャンの肖像画を送られたライモンダはとても幸せな気持ちでした。そこに突然現れたサラセンの騎士アブデラフマンが、美しいライモンダを一目で好きになってしまい、高価な品物を贈り強引に求愛するのでした。

・・・もうすぐ婚約者ジャンに会える喜びでいっぱいのライモンダはこの祝宴で軽やかヴァリエ―ション(ピチカート)を踊ります。そのあとジャンの肖像画が飾られた寝室に戻ったライモンダは、贈り物のベールをまとい2つ目にヴァリエ―ション(ヴェール)を踊り眠りにつきます。

第1幕2場は夢の場。ライモンダが夢の中でジャンと踊ります。・・・ここで3つ目のヴァリエ―ション(夢の場)が踊られます。

第1幕3場はライモンダの部屋。友人に起こされ目覚めたライモンダは、夢を見ていたことに気付きました

第2幕は大広間 ジャンの帰還を祝う宴が開かれているところにまたしてもサラセンの騎士アブデラフマンが現れ、あの手この手でライモンダに迫ります。最後に沢山のサラセン人の家来たちを連れてきて、アブデラフマンも激しく踊りながら、ライモンダを大勢のサラセン人で取り囲みました。そうしてライモンダを連れ去ろうとしたそのとき、十字軍の騎士を従えた婚約者のジャンが帰ってきました。アンドレア2世に決闘で勝負をつけるよう命じられたジャンは、一進一退の攻防の末アブデラフマンを倒し、ライモンダを救いました。・・・・2幕ではアラブ、サラセン、スペインなどのエキゾチックな踊りが繰り広げられます。ここでライモンダは4つ目のヴァリエ―ションを踊ります。

第3幕はライモンダとジャンの結婚式の祝宴です。ここで5組のカップルによって踊られる大ハンガリー舞曲パドデュスは大変有名で、全幕ではなくこのグラン・パだけが単独でしばしば上演されています。・・・ここでライモンダは5つ目のヴァリエ―ションを踊ります。

ストーリは単純ですが、グラズノフの音楽は素晴らしく、様々な踊りが繰り広げられ、見どころは満載です。有名な終幕のグラン・パはもちろんのこと、主役のライモンダはなんと5つもの変化に富んだヴァリエ-ションを踊ります。全幕で上演されることが少ないにも関わらず、この5つのヴァリエ―ションはどれも大変よく知られています。第2幕の大勢のサラセンの家来たちによる迫力あるダンスシーンも大変見ごたえがあります。

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